うっかりで涙目!カビに侵食された革靴をリペアしてみた!

各種トラブルへの備え

ジメジメシーズン、今年はちょっと長引きそうで憂鬱ですね。

お出かけは億劫。でもやることもなくて、下駄箱の整理なんかをはじめてみたところ、思わず「三度見」してしまった現象が起こっていました。

あっアタすのだいずなブーツが…
塗装現場の作業靴っ!
_| ̄|○il||li ガックシ

「駆逐してやる、この世から…一匹残らず!」

…ということで、今回は梅雨真っ盛りの今こそやっておきたい「革靴のカビ対策」についてお届けします。

カビ駆逐兵団の装備品

・マスク
・新聞紙×2枚(見開き2頁分)
・布×2枚(古いTシャツなど捨ててもいいもの)
・歯ブラシ×1本(捨ててもいいような)
・革製品用の防カビ&除去クリーナー
+ビニール袋(廃棄物処分用)

カビ駆逐作戦開始

まずはじめに、カビ菌を体内に取り込まないようマスクを着用し、作業はなるべく屋外で行うのが理想です(屋内の場合は、換気や作業後のお掃除もしっかりよろです)。

①靴からカビを「払拭」する

問題の革靴を新聞紙(1枚目)の上に置き、布(1枚目)で表面のカビをぬぐい落とします。
細かいシワやコバの部分なども、歯ブラシを使ってカビを落としきります。
外が概ねキレイになったら、靴の中もカビも奥までしっかり拭き取ります。
靴の裏などもチェックしましょう。

撮影は屋内でやってますがカビの二次災害無いように屋外がベストです
布では届かないところはこいつで。残すとまた繁殖します
中にも手を突っ込んでしっかり拭い取りましょう

②カビ汚染物を処置する

①でカビが拭い取れたら、使用済みの新聞紙、布、歯ブラシはカビの胞子で汚染されているので他のものに付着しないようにして処分します。

③見えないカビの根絶と再発生防止

新聞紙(2枚目)の上にカビを落とした靴を置き、クリーナー(防カビ&除去剤)スプレーを少し離した位置(40cm程度)から靴全体に薄く振りかけ、布(2枚目)を使って靴の表面にクリーナー液を馴染ませていきます。
(噴射せずに、スプレーを布に適量染み込ませたもので拭いてもオッケーです)
同じように靴の中側にもクリーナーを噴射、布で隅々まで浸透させます。

靴の中もスプレー後、しっかり布で全体に馴染ませてください

④乾燥

湿気が溜らなさそうな、できるだけ風通しの良い場所に靴を陰干しします。
今の時期だと一週間程度は置いておくと良いです。
(さらに2〜3日おきにクリーナーをスプレーしておくと、より効果的です。)

⑤お手入れ&撥水処置

通常の革靴のためのお手入れをした後は、撥水スプレーを撒布し、水や汚れの付着を軽減し、靴への通気を妨げるコーティングをすれば万全です。

今後の対策

まずカビは一般家庭の普通の空間でも常に3〜500個の胞子が漂っています。
そして「気温:2〜30℃」「湿度:80%以上」「栄養がある」がカビの繁殖条件、さらにこの梅雨時期は悪天で風通しも悪くなり
まさに「シガンシナ区の壁が突破された」くらい無防備状態です。

そして対策としては、
「自宅周囲に高さ50mの壁を築いて防御」しても仕方がないので、下記の2つを心がけると良いとされています。

「湿気をためない」

これは「靴自体」「靴を置く環境」両方に言えることです。

まず「靴自体」ですが、足の裏からは1日コップ1杯分の汗を掻くと言われています。
履いた後は「靴箱にすぐにしまわず一晩は置く(なるべく汚れも払っておく)」。そして雨で濡れた時には「水分を拭き、靴の中にも新聞紙を入れて陰干しする」などしっかり乾燥させる事が大切です

「靴を置く環境」については、下駄箱を「月一度は扉を開け放して空気の入れ替えを行う」「靴を入れすぎない」「除湿剤を入れて置く」など湿気が溜まり続けないようにすることが大切です。

②「除菌をする」

除菌や殺菌というとまず思い浮かぶのは「アルコール」。
市販の除菌スプレーにも「アルコール」を使った安価な製品は多く、カビを不活性化する効果が認められています。ただ一方で持続性が強くないのが欠点です。

より強力なものとして「塩素系カビ取り剤」があります。
こちらはより効果が高い反面、皮膚や粘膜に付着した際の危険と塩素で漂白するカビ除去の仕組みから革の色落ちが生じるため大切な皮革製品には不向きです。

私が選んだのはシューケア用品のトップブランド「M.モゥブレィモールドクリーナー」です。
カビの細胞膜を破壊する「有機ヨード」が主成分で、高除菌ってだけでなく、成分も天然由来で、無臭

かねてより愛用しているブランドなので安心でした。

今回の作業のような使い方の他に、靴箱の中や下駄箱にスプレーしても予防効果があるという、「面倒くさがりの私にもぴったりなお手軽さ」が魅力です。

重度のカビが生えると、手に負えなくなる可能性もあるのでこの機会に一度、しばらく使っていなかった靴をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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